和食文化国民会議では、希薄になってきた伝統文化である「五節供」の習慣とそれに係る和食文化を再び家庭に、食卓に定着させることを目的に、そのきっかけとして学校等の給食を対象としたキャンペーンを下記の通り実施します。奮ってご応募ください。
ダウンロードした素材や、提供している五節供に関する情報を用いて「給食だより」や「献立表」を作る。
作成したデータをメールで送信。
特典の「和食手帖」と「和食文化ブックレット」をGET!
1. 応募期間 | 令和元年10月15日~令和4年3月31日 |
---|---|
2. 対象 | 教育委員会、子ども育成部署、給食センター等、小・中学校、保育所、幼稚園等の給食の献立を立案、決定し、「給食だより」「献立表」などを作成・配信している担当部署またはご担当者 |
3. 特典 | 和食会議監修の書籍を無料でもれなく提供させていただきます。 和食手帖・和食文化ブックレットの詳細はこちら |
4. 応募方法 | 当ホームページより、五節供に因んだイラスト、ロゴ、テキストをダウンロード、また提供している五節供に関する情報などを活用して作成した「給食だより」や「献立表」等をデータでお送りください。 尚、2回目以降の応募は「和食文化ブックレット」1~10の巻番号をご指定ください。 |
5. 送付先 | |
6. その他 | 優れた内容の作品は当法人ホームページ等に掲載し、情報共有させていただきますので予め公表可能なものをお送りください。期間内は締め切りや応募回数の制限はありませんが、同一内容のものは一回に限らせていただきます。 |
zipファイル/約4.7MB
「五節供(ごせっく)」とは、無病息災を願い、邪気を払うための日として、伝統的な行事を行う五つの節供のことを意味しています。「節供」とは、本来は季節の変わり目である「節日(せちび)」に、神さまに「お供えする食物」を意味しています。「節句」は単純に「句切り」を表す言葉なので、「節供」の方が本来の季節を楽しむ行事的な意味を伝える表現といえます。
前年の厄払いをし、新たな一年の無病息災を祈願する日が、1月7日の「人日(じんじつ)の節供」であり、「七草(ななくさ)の節供」とも呼ばれます。
当日の朝に、春の七草(セリ、ナズナ、ゴギョウ、ハコベラ、ホトケノザ、スズナ、スズシロ)の入った「七草粥(ななくさがゆ)」を食べ、万病と邪気を払います。お正月のご馳走や祝い酒で疲れた胃腸を休めるために、七草を薬草代わりにしたともいわれています。
女の子の節供として知られる「ひな祭り」が、3月3日の「上巳(じょうし)の節供」であり、「桃の節供」とも呼ばれます。もともとは川で身を清め、不浄を洗い流す習慣が「流し雛(びな)」「ひいな遊び」などと合わさって、現代の形になったといわれています。
女の子が健やかに成長できるよう、魔除けの桃が使われ、桜餅や菱餅、雛あられ、甘酒、白酒、はまぐりのお吸い物、ちらし寿司などが食べられます。
男の子の誕生を祝い、健やかな成長を願うのが、5月5日の「端午(たんご)の節供」であり、「菖蒲(しょうぶ)の節供」とも呼ばれます。門に飾った菖蒲が「尚武(しょうぶ)」につうじることから、立身出世を願って鎧兜(よろいかぶと)を飾るようになったともいわれています。
縁起物として、菖蒲・柏餅(かしわもち)・粽(ちまき)などが供えられ、菖蒲酒などとともに食べられました。現代では、男の子に限らず「こどもの日」とされ、国民の祝日に関する法律によれば「こどもの人格を重んじ、こどもの幸福をはかるとともに、母に感謝する」日とされているようです。
ひこ星とおり姫の伝説を由来とする女性の針仕事の上達を願う中国古来の行事と、日本古来の豊作を祈る祭りが合わさったものが7月7日の「七夕(しちせき)の節供」といわれ、「たなばたの節供」「笹竹の節供」とも呼ばれます。
短冊に願い事を書いて笹竹に吊るす風習が一般的となった一方、裁縫(さいほう)の上達を願って「素麺(そうめん)」を食べる風習も残っています。
菊の花を真綿で巻いて、香りの移ったその綿に露を含ませたもので身体を清め、菊のはなびらを浮かべた菊酒を飲んで健康と長寿を願うのが9月9日の「重陽(ちょうよう)の節供」です。「菊の節供」や「栗の節供」とも呼ばれます。
今では五節供の中でも影が薄くなりましたが、五節供を締めくくる行事として、昔は最も盛んな節供であったといわれています。「重陽の節供」には、菊酒や菊のおひたし、栗ごはんなどをいただきます。
和食会議では「五節供に和食を」推進委員会の特設ページで、
それぞれの節供に因んだレシピを公開しています。献立作りにぜひご活用ください。